1.短期派遣研修とは? |
 |
私達が取り組む「東北のムラで働き隊!プロジェクト」では、東北地域の農山漁村から仙台圏に集中した、また首都圏に流出した人材を農山漁村の産業づくり・地域づくりを担う「人財」として育成、確保することを目的としています。
その第1歩として位置付けている短期派遣研修では、都市部在住の研修生を農山漁村に派遣し、交流、または段階的にUIターンさせるためのきっかけづくりを行っています。 |
| |
|
| |
| しかし「きっかけづくり」と言えども、単に農作業等の体験になってしまっては、「活性化の担い手となる人財の確保」には繋がりにくいものとなります。よって、私達は研修生が6次産業化の視点を取り入れるきっかけとなる研修にしたいと考え、下記のことにポイントを置きながら、このプロジェクトを進めていきました。 |
| |
| |
| <研修実施のポイント> |
| |
| (1)受入先選定 |
| ・地域の6次産業化に力を入れている受入先、または地域を選定する。 |
| |
| (2)研修生選定 |
| ・単に田舎暮らしをしたい人ではなく、グリーンツーリズムや地域活性、農業であれば加工や販売の分野まで興味がある人等を選定する。 |
| |
| (3)研修プログラム作成 |
| ・それぞれの受入先と事前に打ち合わせを行い、農商工いずれかの分野での研修に軸足を置きながら、他の分野、または地域全体の取り組み等も体験できるようなプログラムを作成する。 |
| |
| (4)マッチング |
| ・事前の研修生の希望に基づき、面談を行い、参加目的や研修に期待すること等を明確にし、受入先のニーズを踏まえながらマッチングを行う。 |
|
| (5)研修生への意識付け |
| ・初日オリエンテーション等を活用し、お客さんとしてではなく、提案等があれば積極的に発言しながら「働き手」として研修に参加して欲しいという心得を伝える。 |
| |
| (6)成果報告会 |
| ・全研修終了後にそれぞれの地域の研修生が集まり、研修で得たこと、学んだことを共有できる成果報告会を実施する。また、受入先や地域に対して、新しい提案やアイディアがあれば積極的に発表してもらう。 |
| |
2.短期派遣研修の取組み事例 |
 |
|
平成21年3月に実施された短期派遣研修(2泊3日〜9泊10日)は、下記の7つの受入先で実施され、全体で45名の研修生が参加しました。 |
| |
受入地区 |
主な研修内容 |
| 青森県浅虫温泉地区 |
漁業実習〜流通から販売まで〜 |
| 岩手県遠野市 |
地域づくり活動実習 |
| 秋田県湯沢市 |
酪農畜産実習 |
| 宮城県石巻市・登米市 |
「道の駅」業務実習 |
| 山形県高畠町 |
有機農業体験 |
| 福島県喜多方市 |
新規就農に向けた農業実習 |
| 福島県会津坂下町 |
農業・事務系職種も含め6つの受入先で研修を実施
|
|
| |
|
| |
| 短期間の研修ということで、学生が全体の約5割を占め、若者の農山漁村での仕事・地域づくり等の興味関心の高まりが窺えました。 |
| |
| |
| <取り組み事例> |
| |
| (1)研修生Aさん・・・就農準備中の30代男性 |
| |
| 受入先 |
宮城県石巻市・登米市(石巻市内の花き農家さん)
|
| 研修内容 |
菊の収穫、または道の駅の産直との連携による菊栽培の可能性を学ぶ |
| 良かった点 |
・今まで学んできた農業とまったく違う農業を学ぶことができ、今後の自分の選択肢が増えた。
・今後の、自らの農業に活かせる新しい知見を得ることができた。
・成果報告に参加し、他者の意見を聞くことで、農業の視点でしか就農を考えてこなかったけれども、商・工の視点を持つきっかけとなった。 |
|
| |
| (2)研修生Bさん・・・地域活性に関わる仕事を志す大学生 |
| |
| 受入先 |
福島県会津坂下町(町の温泉保養施設)
|
| 研修内容 |
地域の人がよく利用する公共サービス施設で働きながら、地域の人々との交流を学ぶ |
| 良かった点 |
・地域活性を実現するために活動して いる人たちの話を聞くことができ、今後の進路決定に活かせる考え方を得た。
・研修生同士の仲が深まり、意見交換を円滑にすることができた。
・田舎でますます働きたくなった。
※会津坂下町の研修では参加者7名全員で自炊をしながら、同じ研修施設に宿泊しました。また、初日のオリエンテーションでは、全員でそば打ち体験をするなど、研修生同士の交流がし易い研修となりました。 |
|
| |