私の大切にしている書籍の1つに、
まいにち哲学(原田まりる著 ポプラ社2017年)があります。
その名の通り、
日めくりのように1日1文、
筆者が大切にしているいろいろな哲学者の言葉が紹介されています。
その中で特に共感した(いまの私に刺さった)文をご紹介します。
6月19日
B.ラッセル『ラッセル幸福論』安藤貞雄訳 岩波文庫/1991年
考えをよそへ
向けようと努力すれば、
目をそむけようとしている幽霊が
一段とこわいものに見えてくる。
問題に直面した時に、
避けても解決に至らないのに、
ついつい現実逃避・・・逃げてしまうことありますよね。
時が経てば経つほど、やりづらくなって不安ばかりが増幅することも。
著者の原田まりるさんは、「明るい場所で直視すれば、『なんだこんなものか』
と正体がわかり、怖さも薄れるもの」と記していました。
言葉の奥にある大切なことに気づき、学ぶことができる。
それを簡潔に1つの文章にまとめる表現力が素晴らしいです。
今後もこの書籍から紹介をさせて頂ければと存じます。